【2010年6月11日付ニュース】6月8日は国連が定めた「世界海洋デー」。2回目となる今年は、メキシコ湾の原油漏れ事故が焦点となりました。専門家は、前代未聞のこの汚染を分析します。
環境保護活動家 Celine Simone Cousteau
「世界海洋デーは海の成果を祝うものですが、残念ながら、今原油漏れ事故を討論しています」
去年、国連は6月8日を初めて「世界海洋デー」と発表。その1年後、海は史上最悪の原油漏れ事故という危機に直面しています。
ワシントンでの討論会では、原油漏れ事故の生態系への影響が話し合われました。
生物学教授 Thomas Shirley
「事故発生の海域には8332種の海洋生物がいます。微生物を含めず、動物と植物だけです」
専門家によると、原油が生物に与える影響は甚大です。生物の表面に付いて死を招くほか、中毒や内臓の機能低下、生物の繁殖力の低下すら起こします。
現在、毎日、12,000~19,000バレルの原油が漏れていますが、この事故が海の生態環境に及ぼす影響とは?専門家すら、想像もつきません。
また、ハリケーンの訪れを前に、その強風によって汚染が沿岸部の淡水資源にまで広がることも案じられます。
ルイジアナ州立大学教授 Robert R. Twilley
「以前 ハリケーンの問題は塩害でしたが、今は塩害のほか、原油問題もあります」
新唐人記者がワシントンからお送りしました。